アーセナルとエース

∞UPPERSツアーのDVDの発売も決定して、(素晴らしいジャケ写もできて)ぱっち関連がやっと完結したので、あっぱずについて色々思うことを書いていきたいなと思います。


ミュージックフィルム「∞UPPERS」は、よくもわるくも「第三者からみた関ジャニ∞」像が描かれている作品でした。なので、わたしが思うエイトとそうでないエイトがよいバランスで混ざってて楽しかったです。
中村監督が、関ジャニ∞の映像作品を作るためにエイトのことを知ろうと色々見て、そして考えてくださったことがすごく伝わってきました。
なかなかジャニーズの個々を見つめてそれをそのまま作品にするような機会もないと思うし、正しくそれをまっとうしてくださった中村監督に感謝感謝なのです。
そしてこの作品は、外向けと内向け、両方に向けて作ることに成功しています。何も知らない人がみれば、そのジャニーズらしからぬ重厚な雰囲気の映像に「関ジャニってこういうこともやってるんだ」って思うだろうし(わたしはファンなのであくまでも想像です)、ファンは、エイトをこういう形で切り取ってくれたことが新鮮で、キャラも本人たちに沿って作られているのでファンそれぞれの思い入れが入ってとっても楽しめるんです。第三者が真剣に感じたエイトを描写することで、ファンに媚びることなくエイトの魅力を引き出せた素敵な作品だと思います。



さて、この作品は、物語を進める役がマックとジャッキー、画のなかの動的役割がガム、明るい感情ポジションがジョニーだと思っています。
(トッポについては別記)
∞UPPERSは、「関ジャニ∞がやること」が第一条件で作られた作品です。なので、本人達にどこか近いところが少なからずあります。
しかし、マックもジャッキーもジョニーもガムもトッポも、表面はさらわれてる気がするんですが特に深くは描かれていない。
キャラとしての特徴はそれぞれありますが、本人らの内面までストーリー上ではつっこまれてないんです。それぞれの関係性もちゃんと描かれていないし、全ては一人の赤ちゃんを中心としたキャラクター劇です。


しかし、アーセナルとエースは違います。闇を背負うアーセナルと、それを気にするエース。物語上で唯一深くかかわり合う役といってもいいかもしれません。この二つの役のおかげで、∞UPPERSの流れる物語に深みと、リアルな感情が加わります。


エースは、元々りょーちゃんが演技ができるので、りょーちゃんらしいというよりかは一番むつかしい、表現がきっちりできないとやれない役だから彼に任されたのではないかなと思ってます。
たしかにりょーちゃんらしい瞬間もあるのですが、そこはあまり重要なところでなくて、あくまでも錦戸亮の演技力が必要とされた役。


そしてすばる担の私から見るとアーセナルは、”外から見た渋谷すばる”がよく描かれていると思いました。
渋谷すばるありきの役。しかも中村監督なりの解釈で掘り下げられている。
すばるくんに第一印象で持たれがちな陰のある雰囲気を、これでもかというほどにキャラクター的に前面に出して、この物語の陰部分を任されています。

普段のわたしならアーセナルとすばるくんの境界線に悩むところなんですが、わりと割り切れているのは、描かれているのはあくまでも第三者から見た渋谷すばるであり、そして大前提として「物語のキャラクターである」というフィルターを通せているんでしょうね。
それでも人が描いた渋谷すばるを見るのはファンとして正直たまりません。だってすばるくん一人にすばるくんを任せるといつだってすばるくんなんだもの。
それがつまらないって言ってるんじゃないです。でも渋谷すばる一人ではやらないことが見れるのがお芝居であり、ジャニーズという職業の魅力だと思うんです。


アーセナルとエースの関係は、渋谷すばる錦戸亮にはみられない関係性です。りょーちゃんがすばるくんの孤独をひとり気にするとはなかなか思えません。(失礼)そしてすばるくんもこんなに深くて静かな孤独ではなくて、もっとアクティブにもがいていたような気がしてます。
本当に渋谷すばるを孤独から救い上げるなら、わたしなら真っ先にマックとジャッキーの役をどうにかすると思います。
しかしジャッキーはともかく、よこちゃん演じるマックは、ここ最近のよこちゃんの演技イメージそのまま。監督さん、ホントに潔いです。


中村監督を一番潔いと思ったのはトッポの扱いなんですが、それはまた別のときに。



話は戻って、なぜアーセナルとエースをこういう関わり方にしたのかわたしはとてもきになるのです。
そこに中村監督のちゃんとした思いがあるという説にわたしはロマンティックが止まりません。
∞UPPERSとして関ジャニ∞のインタビューはあっても、中村監督にがっつり焦点を当てたインタビューってなかったですよね?ちょっぴり残念です。





冷静なファンを装った∞UPPERSへの想いはこれでおしまいです。次は∞UPPERSほんとに最高アーセナルたまらん!的なことをはりきって書きたいです。