交点のその先に

わだほーというパッチプロジェクトのはじまりから、ライフ、ぱっち、ツアー、そして三ヶ月連続リリースと過ごしてきて、腑に落ちたこと。





すばるくんは大人になったのだと思います。張り切ってるわけでも、リラックスしてるのともまた違う、ただそこにそのままありのまま存在するようになった。
ただ一つ、自分は関ジャニ∞渋谷すばるであり、自分には一番に歌うことが求められている、ということだけを頭において、ただそこに存在するようになった。


そこに昔のような激しい葛藤や心の磨耗はもうない。


すばるくんの激しい感情の流動に感化される関ジャニ∞、というコンサートの瞬間もかなり少なくなり、もっともっとあったかいものを携えて、歌うべきことをわかって歌う関ジャニ∞渋谷すばるになったんだと思います。
すばるくんが口にだして売れたい、と言いはじめたことも大きなことでした。グループのボーカリストとしてひっぱっていきたい、と言うのだって意外でした。
今まで彼は、自分自身と戦うことが大きな存在理由だったのかなと思います。
そのエネルギーがそのまま魅力となり、関ジャニ∞というアイドルグループに還元されてきました。
でもやっと今彼自身が、自分が関ジャニ∞としてやること、やるべきことについて自然と意識を向けるようになったんだと思います。



でもそれって、たぶん今までの彼にとっては少しかっこ悪いことだったんじゃないでしょうか。
気持ちのままに、本能のままにうごくこと、自分に嘘をつかず正直に、周りの思惑にはあえてのらないこと(乗る余裕もないこと)が彼にとっての自分らしさでありプライドだったんじゃないでしょうか。
(ちなみにそれと彼のメンバーやエイトへの愛はまた別の話です。)




"渋谷すばる"は、関ジャニ∞とは別の世界です。渋谷すばるの中に関ジャニ∞があっても、彼の全てが関ジャニ∞になることはこの先もないと思います。


けれど、ヨコちゃんの全てはきっと関ジャニ∞です。
そんなヨコが売れたいというのだから、すばるくんもそう言うのでしょう。そこにあるのは感情ではなく、必然さです。
すばるくんはやりたい事があってもそれを全てエイトでやろうとはしません。エイトにはエイトらしさがあり、(といっても、エイトメンバーがやることはすべてエイトらしいと思うのだけど、という矛盾はおいといて。)すばるくんはそれを大事にする。他のメンバーもわりと、何をしたらエイトらしく、ファンに喜んでもらえるかということを考えていると思います。
一方ヨコのしたいことは全部エイトでやることです。彼が何の気なしに考える「楽しいこと」は、当たり前のように全てが関ジャニ∞でやれることです。そのヨコが売れたいというのなら、それはエイトらしさとなってすばるくんの発言のそれにいきつくのでしょう。自分のしたいことをエイトでは全部できない、したくない、どちらかはわからないけど、だからフラフラがあるんだと思います。


関ジャニ∞渋谷すばるのスバラジ !と言えど、あのラジオは関ジャニ∞の要素を必要以上に入れてきません。渋谷すばるという一人の人間が色んなことするけど、その一環として僕関ジャニ∞っていうグループで歌ってるんすよ、というスタンス。すばるくんはそういう線引きをよくする気がします。壁ではなく線なところがまた今のすばるくんらしいところで、今のすばるくんの新しい魅力だとも思います。


次のコンサートがとても楽しみなのは、新たなすばるくんを見ることができる気がするからです。そういう風に変化したすばるくんが、今まで感情に任せきったパフォーマンスをしていたすばるくんが、自分のポジションへのプライドを自覚した今、次のコンサートでどういう顔をするのか、わたしは今からそれが楽しみで仕方ありません。といっても、パズルあたりからもうそのような兆しがあったような気がします。




こういうすばるくんの変化に気づいてから、わたしすばる担をやめるんじゃないか、と思ったこともありました。やめたいと思ったというより、セオリーとして、変わってしまった人を同じように好きでいることが私のなかで経験としてなかったので、このまますばる担やめたくなったらどうしよう、とぼんやり思っていたのです。でも、どうやらまだ全然やめれそうにないです。むしろ変わっていくすばるくんに夢中です。ありがとうございます。




でもひとつ思うことがあります。今まですばるくん自身も掴んでなかったすばるくんを、わたしは一人で勝手に形付けて楽しんできました。自分から発信してる気になって言葉を紡いでる時もありました。でも今のすばるくんは、自分のことをちゃんと認めて、わかった上での新たな感情の動きを始めている、と思っています。
そんなすばるくんについてわたしがあーだこーだ言うのはだんだん申し訳ないというか、よくないことな気がしてきています。アイドルといえど年上であり人生経験もわたしよりずーっと豊富な尊敬すべき人です。わたしはいつだって彼を尊敬しています。そんな人の魅力をいちいち言葉で表すことって野暮なのかな。



だから、わたしはありのままのすばるくんを受けとめるだけで十分なんじゃないかなって、最近思います。